狛犬とシーサーの驚くべき違い!日本の神話と伝説の中の龍との関連性

犬との日々を過ごす毎日。

犬に関連するものが目に入ると、つい興味を持ってしまいますよね?

私自身、神社を訪れるたびに、狛犬に対して特別な気持ちを抱き、心からのご挨拶を欠かしません。

でも、狛犬って一体何なのでしょうかね?学校では歴史の授業で「金剛力士像」について学びましたが、

金剛力士像

狛犬についても教えて欲しかったですよね。

今回の記事では、少し真面目に書きました(いつも真面目に書いてますよ!)。

狛犬とは?その謎を解き明かすとともに、その親戚とも言える沖縄のシーサー、また龍についても触れています。

狛犬とは?:歴史と起源を探る

狛犬は、獅子に似た日本の想像上の生物で、神社や寺院の入口に一対で置かれることが多いです。

この獅子のような生物は、飛鳥時代(推古天皇の即位や710年に平城京遷都)に日本に伝わったとされています。

平安時代(京都に平安京を移した。鎌倉幕府が成立する前まで)になると、獅子と狛犬が一対で置かれるようになりました。

『禁秘抄(きんぴしょう)』や『類聚雑要抄(るいじゅうぞうようしょう)』には、
獅子を左、狛犬を右に置くとの記述があります。

また、それぞれの特徴として「獅子は色黄にして口を開き、狛犬は色白く口を開かず、角あり」と描写されています。

狛犬の存在は、日本の仏教観を反映したものと考えられており、阿形と吽形の特徴は日本で特に多く見られるものです。

これらの狛犬は、神社や寺院の守護としての役割を果たしています。

参考資料狛犬 – Wikipedia

阿形(あぎょう)

向かって右側の獅子像で、口を開いているものを指します。

口が開いているので「あぎょう」

口が開いているので「あぎょう」

吽形(うんぎょう)

左側の狛犬像で、口を閉じているものを指します。古くは角を持っていたこともありました。

口を閉じているので「うんぎょう」

口を閉じているので「うんぎょう」

 

この特徴は、金剛力士像にも見られることから、日本の宗教や文化における重要な役割を果たしていることがわかります。

狛犬の起源については、ペルシャやインドのライオンの像に遡るとされています。これらの地域の文化や信仰が日本に伝わり、独自の形として発展してきたのです。

なんだか、歴史的ロマンを感じさせますね。

狛犬のあいさつ方法・マナー

現在では、狛犬は神社や寺院の守護としての役割を果たしています。

参拝時のマナーとして、狛犬の前で手を合わせて一礼しましょう。

特に、狛犬が正対する形で置かれている場合、参拝者は狛犬を通り過ぎる前に、その前で手を合わせて礼をすることが推奨されます。

愛犬が大きな音に驚くように、狛犬も静かな落ち着いた場を好みます。

狛犬の前では大声や騒ぎは避けるようにしましょう。

狛犬は神社や寺院を守る存在としての役割を果たしているため、その存在を尊重し、適切なマナーで接することが大切です。

シーサーの魅力:沖縄の守護神の役割

シーサーは、沖縄県を中心に見られる伝説の獣像で、魔除けの意味を持ち、特に屋根の上に設置されることが多いですね。

 

この獣像の名前は「獅子」を沖縄語で発音したものから来てるそうです。

シーサーの起源は古代オリエントのライオンに遡るとされ、中国や台湾の石造の獅子とも関連が深いと言われています。

シーサーの設置の背景には、火事を防ぐための伝説があります。

1689年、火事が頻発して困っていた住民たちが風水師に助言を求めたところ、八重瀬岳の影響による火事を防ぐために獅子の像を作り、その山に向けて設置するようにとの助言を受けました。

住民たちはその言葉に従い、シーサーを設置したところ、火事は発生しなくなったと伝えられています。

シーサーには阿吽の違いによる雌雄の区別があり、各々に役割があると言われています。

口を開けたシーサーが雄(おす)とされ、福を招き入れる役割を持ち、口を閉じたシーサーが雌(めす)とされ、災難を家に入れない役割を持っています。

狛犬とシーサーの驚くべき違い

狛犬とシーサーは、日本の伝統的な守護獣として知られていますが、実は彼らの間には驚くべき違いが存在します。

項目 狛犬 シーサー
起源・地域 日本全国、特に本州、四国、九州 沖縄、琉球諸島
形状 獅子に似た姿。阿形と吽形の2つの顔 犬や獅子に似た姿。片方の足を上げることが多い
役割 神社や寺院の守護、邪気を払う 家や村の守護、邪気を払う、幸運を招く
配置 神社や寺院の入口の両脇 家の屋根や門の上、村の入口など
材質 石や木で作られることが多い 陶器や石、木で作られる
特徴的なポーズ 阿形は口を開け、吽形は口を閉じる 一方が口を開け、一方が口を閉じる
歴史的背景 仏教の影響を受けて日本に伝わる 中国や東南アジアの影響を受けて沖縄に伝わる

特に興味深いのは、起源の深さ。

狛犬は古代中国の獅子像やインドのライオンの像が起源とされることが多い。

これらの地域の文化や信仰が日本に伝わり、独自の形として発展してきたのです。

シーサーは古代オリエントのライオンや中国の石獅子との関連が指摘されることがありますが、沖縄独特の文化や歴史に深く根付いています。

金剛力士像:寺院の守護神としての役割

寺院の表門や入口には、金剛力士像(こんごうりきしぞう)が一対で安置されることが多いです。

この像は、仏教の護法善神(守護神)。
寺院を守るための存在として、非常に重要な役割を果たしています。

金剛力士像には、阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)の2体が一対とされています。

阿形は口を開いており、吽形は口を閉じています。この二つの形状は、仏教の教えや宇宙の法則を象徴しています。

日本では、寺院の入口の門の左右に仁王像が立っていることが多いです。これらの像は、寺院内に仏敵や悪霊が入り込むことを防ぐ守護神としての性格を持っています。

金剛力士像は、その強い力と威厳で、寺院を守る存在として信仰されてきました。

日本の竜の伝説:神話の中の存在

竜(りゅう、りょう、たつ、龍)は、日本の神話や伝説において、非常に重要な役割を果たしています。竜は、神話・伝説の生きものとして、多くの物語や伝承に登場します。

日本の竜に関しては、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと:初代天皇の神武天皇)は竜の腹から生まれたという伝説があります。

また、日本神話には、高志の八岐大蛇(ヤマタノオロチ)や海神の八尋和邇(ヤヒロワニ)の龍宮などの物語が伝わっています。

これらの伝説は、日本の自然や風土、そして古代の信仰と深く結びついています。

竜は、自然の力や現象を象徴する存在として、雷雲や嵐、竜巻などの天候現象と関連付けられることが多いです。

また、竜は水の神としても知られ、河や湖、海などの水源を守護する存在として崇拝されてきました。

日本の竜は、自然を神として崇拝する信仰と、中国から伝来した文様や中国の竜との融合から生まれたとされています。このように、竜は日本の文化や歴史の中で、非常に重要な位置を占めています。

釈迦と竜

仏教の伝承によれば、釈迦が生誕した際、二匹の竜が清浄水を灌ぎ、彼を守護したとされています。

また、成道時には、竜が七日間の降雨をもたらし、釈迦の身を覆って守護しました。

さらに、釈迦は毒龍を降伏させたり、盲竜を治癒させるなどの多くの説話が伝わっています。

法華経提婆達多品(だいばだったぼん)では、八歳の竜女の成仏が説かれています。

空海と善女竜王

日本の伝承によれば、空海(弘法大師)は、神泉苑(二条城南)で祈りを捧げ、善女竜王(清瀧権現)を呼び出し、雨を降らせたという逸話が有名です。

クイズに挑戦!何問正解できるかな?

あなたは狛犬とシーサーの違いを知っていますか?

  • 狛犬はどの地域の守護神として知られていますか?
    • A. 沖縄
    • B. 九州
    • C. 本州
    • D. 四国
  • シーサーはどのような役割を持っていますか?
    • A. 家の守護神
    • B. 豊作を祈る神
    • C. 海の神
    • D. 山の神
  • 日本の竜はどのような特徴を持っていますか?
    • A. 翼がある
    • B. 火を吹く
    • C. 水の中に住む
    • D. 宝物を守る

(まとめ)狛犬、シーサー、竜:日本の伝統と文化の交差点

私たちが日常で見かける狛犬、シーサー、竜。

これらはただの像や伝説のキャラクターではありません。それぞれが日本の深い歴史や文化を背負っており、私たちの生活や信仰、価値観に影響を与えてきました。

狛犬は、神聖な場所を守る存在として、私たちの信仰心を高めてくれます。

シーサーは、沖縄の独特の文化や歴史を今に伝えてくれる守り神です。

そして、竜は、日本の神話や伝説の中で、私たちの心や想像力を豊かにしてくれます。

これらの存在を通じて、日本の伝統や文化の深さや豊かさを再認識してみてはいかがでしょうか。

私たちの日常に溶け込んでいるこれらの存在を、新しい目で見つめ直すことで、日本の美しさや魅力を再発見することができ、心も豊かになれますよ。

このブログを通じて、少しでも日本の伝統や文化に興味を持っていただけたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。