「pH」という言葉を聞いたことがありますか?
「ペーハ~?」
正直、なんだかよくわかんないですよね?
化粧品や洗剤、食品など、pHは私たちの日常生活の様々な場面で関わってきます。
犬を飼っていると、ドッグフードの商品説明に使われることがあります。
この記事では、pHについての基本的な知識をシンプルかつ分かりやすく解説していきます。
専門的な言葉や複雑な内容は極力避け、初心者の方でも安心して読める内容となっています。
それでは、一緒にpHの世界を探機してみましょう!
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pHとは?
pHは、液体の酸性度またはアルカリ度を示す尺度です。
pHスケールは0から14までの範囲で、7が中立を示します。
7より小さい値は酸性を、7より大きい値はアルカリ性を示します。例えば、純粋な水のpHは7で、中立です。
そもそも、酸性・中性・アルカリ性とは何なのか?
![レモン](https://cutiewanko.com/wp-content/uploads/2023/09/26919518_s-1-500x375.jpg)
レモン
「レモン」や「お酢」は、口に入れて味わうと、酸っぱい味がしますよね。
この酸っぱいものは「酸性」と言います。
逆に、石鹸を手につけたときの滑らかな感じは「アルカリ性」と言います。
では、「中性」とはどういうものでしょうか。
中性は、酸性とアルカリ性のちょうど真ん中の性質を持っています。
水のように、酸っぱくもなく、アルカリ性の滑らかさもないものを「中性」と言います。
これを理解すると、日常生活の中で「酸性」「アルカリ性」「中性」という言葉が使われる場面でも、どんな性質のものなのかが分かりやすくなりますね。
化粧品で例えてみると
pHはある値が絶対によい。というものでもありません。
例えば、化粧品を例に出しましょう。
化粧品の良し悪しを判断する際に、「酸性」「中性」「アルカリ性」は一つの指標として考えますが、それだけで化粧品の質を決定するわけではありません。
化粧品の選び方は、使用目的や肌のタイプ、成分など多くの要因によって異なります。しかし、一般的な考え方をあげておきますね。
酸性
人の肌の自然なpHはやや酸性の傾向にあり、4.5から6.5の範囲になることが多いです。
そのため、このpH範囲に近い酸性の化粧品は、肌の自然なバリア機能を保ちやすいとされています。
中性
pHが7の中性の化粧品は、特定の肌の問題を持たない人や、敏感肌で刺激を避けたい人に適している場合があります。
アルカリ性
アルカリ性の化粧品は、肌の油分を取り除く効果があるため、特に、てかてかしたオイリー肌の人に推奨されることがあります。しかし、使い過ぎは肌を乾燥させる可能性があるため、注意が必要です。
リトマス試験紙はどう反応したか?
ついでに、懐かしい中学性の復習をしてみましょうか?
リトマス試験紙は、物質の酸性やアルカリ性をしらべるための簡単な手段として、使用される試験紙です。
リトマス試験紙の反応は
青いリトマス試験紙
- 酸性の物質に触れると、青から赤に変色します。
- アルカリ性の物質に触れると、変色しません(青のまま)。
赤いリトマス試験紙
- アルカリ性の物質に触れると、赤から青に変色します。
- 酸性の物質に触れると、変色しません(赤のまま)。
中性の物質に触れた場合、リトマス試験紙は変色しません。
このように、リトマス試験紙の色の変化を観察することで、
試験物質が酸性かアルカリ性かを判断することができます。
ただし、赤と青のリトマス試験紙は酸性やアルカリ性の有無を示すだけで、具体的なpH値(数値)は表示できません。
具体的なpH値を知りたい場合は、pHメーターやpH試験紙を使用する必要があります。
楽天さんで売っています
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この試験紙があれば、ペットの唾液や尿などの状態が調べることができます。
犬の体内のpHバランス
ここからは、いつものように犬に関することを書いていきます。
犬にとって、体内のpHバランスは、健康を維持するために非常に重要です。
犬の尿のpH
犬の尿のpHは食事や健康状態によって変動します。
尿のpHが高すぎると、尿路結石のリスクが高まる可能性があります。
逆に、pHが低すぎると、他のタイプの結石や感染のリスクが高まる可能性があります。
血液のpHバランス
犬の血液のpHは、通常、7.35から7.45の範囲に保たれています。この範囲は、人間の血液のpHとも非常に近いです。このpH値は、血液中の酸と塩基のバランスによって維持されています。
酸性に傾くと
血液が酸性に傾くことを「アシドーシス」と呼びます。アシドーシスが進行すると、細胞の機能が低下し、重篤な場合は生命の危険も生じる可能性があります。
アルカリ性に傾くと
逆に、血液がアルカリ性に傾くと、「アルカローシス」と呼ばれます。アルカローシスも、細胞の機能に影響を及ぼし、健康に悪影響をもたらす可能性があります。
pHバランスの維持
犬の体は、血液のpHバランスを維持するために、呼吸や腎臓の機能を通じて酸や塩基の排出を調整します。
例えば、炭酸ガスは酸性の影響を持ちますが、呼吸によって体外に排出されることで、pHバランスが維持されます。とてもうまく出来ているのですね。
pHバランスの乱れの原因
犬の血液のpHバランスが乱れる原因としては、病気や外傷、薬の副作用、食事の不均衡などが考えられます。特に、腎臓や肺の疾患は、pHバランスに大きな影響を及ぼす可能性があります。
犬の健康を考える際、血液のpHバランスは非常に重要な指標となります。飼い主として、犬の健康状態を定期的にチェックし、異常があれば早めに獣医師の診察を受けることが大切です。
ドッグフードとpH:犬の健康を守るための食事の役割
![ドックフード](https://cutiewanko.com/wp-content/uploads/2023/07/3401737_s-500x375.jpg)
ドックフード
犬の健康を考えるとき、食事は非常に重要な要素の一つです。特に、尿のpHバランスは犬の健康に大きな影響を及ぼすため、ドッグフードの選び方にも注意が必要です。
ドッグフードの成分とpH調整
一部のドッグフードには、尿のpHを調整するための特定の成分やミネラルが配合されています。
例えば、ストルバイトという尿石の形成を防ぐために、マグネシウムやナトリウムの量を調整しています。
ストルバイトは、特定のミネラル濃度や尿のpH、尿量などの複合的な要因によって形成されることが知られています。
pHを考慮したドッグフードの選び方
ドッグフードを選ぶ際には、製品のラベルや成分表をよく読むことが重要です。
特に、「pHバランス」や「マグネシウム」「カルシウム」などのミネラルに関する記載に注意を払うと良いでしょう。
愛犬が尿路結石や尿路感染のリスクがある場合、獣医師と相談して、適切なドッグフードを選ぶことが推奨されます。
pHのこと:まとめ
- pHとは:物質の酸性やアルカリ性を示す指標。0が最も酸性、14が最もアルカリ性、7が中性を示します。
- 犬の健康とpH:犬の血液や尿のpHバランスは健康を維持するために重要。
- ドッグフードとpH:一部のドッグフードは、尿のpHを調整する成分やミネラルが含まれており、尿路結石の予防や健康維持に役立ちます。
- 飼い主の役割:犬の健康状態をチェックし、ドッグフードの選び方や食事の管理を通じて、適切なpHバランスを維持するサポートが必要。
愛犬という大切なパートナーの健康を守るために。
日常の食事や健康チェックに少しの注意を払うだけで、長く元気に過ごす手助けとなります。
pHのバランスは、その一部として非常に重要です。愛犬の健康のため、一緒に学び、一緒に成長していきましょう。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。