犬の散歩中に突然の雷。とるべき行動の順番

 

突然の光と激しい音。

犬の散歩中、雷が鳴りだした経験はありますか?

雷は予期せぬ瞬間にやってくることが多く、私たち飼い主にとっても愛犬にとっても驚きの元です。この記事では、そんな時、どのように対処すれば良いのか、安全に過ごすためのポイントをお伝えします。

雷鳴時の即時対応: 飼い主としての行動ポイント

すぐに安全な場所へ

雷が鳴ったら、まずは近くの建物や車の中など、屋根のある場所に避難しましょう。公園の避難所やバス停もいい選択です。

雷が鳴った際、屋外にいると直接雷に打たれるリスクがあります。特に開けた場所(ドッグランや公園など)や高い場所は雷を引き寄せやすいため、非常に危険です。

また、雷が近くの物体に落ちた際の電流が地面を伝わり、人や動物に影響を及ぼすこともあります。

雷は非常に高い電圧を持っており、直接打たれると重傷や死亡の危険があります。

近くの建物や車の中に避難することで、雷からの直接の影響を避けることができます。

建物の中や車の中は、雷の電流が流れにくいため、比較的安全な場所となります。特に車の場合、ゴムのタイヤが絶縁体として働き、車体が金属でできているため、雷の電流は車体を通って地面に流れる「ファラデーの檻」の原理が働きます。

公園の避難所やバス停も、屋根があり、雷から直接の影響を受けにくい構造になっているため、避難するのに適しています。ただし、金属の手すりやベンチには触れないように注意が必要です。

このように、雷が鳴った際には、速やかに安全な場所に避難することで、雷の危険から身を守ることができます。

記事中で触れている気象に関するデータや情報は、主に気象庁のホームページを参考にしています。具体的な情報やデータを確認したい場合、直接リンクをクリックして詳細をご覧いただけます。

犬を落ち着かせる

雷の音や光は、私たち人間にとっても驚きの要素がありますが、

犬たちにとってはさらに大きなストレスとなることが多いです。

犬の聴覚は人間よりも優れているため、私たちが感じるよりも雷の音を大きく、鮮明に感じます。そのため、突然の大きな音に驚き、パニックになることがあります。

また、犬は状況を理解する能力が限られているため、何が起こっているのかを完全には把握できません。

犬が驚いている場合、優しく声をかけてあげることで、少しは落ち着かせることができます。抱きしめるのもいい方法です。

飼い主からの安心感を得ることが非常に重要となります。

リードをしっかり持つ

驚いた犬が逃げ出さないように、リードをしっかりと持つことを普段よりも意識しましょう。

伸縮式のリードは短くして、犬を近くに保つことが大切です。

雷を避けるためのアイテムを持つ

雷が鳴る前に、雷を感知するアプリや機器を使って、予報をチェックすることもおすすめです。

家に帰ったら

雷の際には雨や強風も伴うことが多いです。これらの天候は、犬の体調を崩す原因となることも。

特に、濡れた状態で放置されると、風邪を引いたり、皮膚のトラブルを起こすリスクが高まります。

家に帰ったら、犬の体をタオルでよく拭き、濡れている部分を乾かしてあげましょう。

また、犬が落ち着く場所を作って、安心させてあげることも大切です。

愛犬は落ち着ける場所に

愛犬は落ち着ける場所に

避難場所がない場面での雷対策

アウトドアや開けた場所で雷が鳴った場合、建物や車に避難するのが最も安全ですが、そのような場所が近くにない場合の対処法を以下に示します。

低い場所を探す

高い場所や丘の上は避け、できるだけ低い場所やくぼみに移動します。ただし、水たまりや湿った場所は避けるようにしましょう。

体を小さくする

両膝を抱えて、体を小さくして低くしましょう。足を近づけて、できるだけ地面との接触面積を小さくします。

木の下は避ける

単独の大きな木の下や森の中は避けるようにしましょう。雷は高い場所や突き出たものを目指す傾向があります。

グループでいる場合は離れる

人々が密集していると、雷の影響を受けるリスクが高まるため、少し離れて座るようにします。

金属製のものは避ける

テントのポール、バックパックのフレーム、釣り竿などの金属製のアイテムは遠くに置いて、それらから離れて待機します。

電子機器の使用を避ける

携帯電話を呑気に見ている場合ではありません。この場合、電子機器の使用は避け、電源をオフにして身の回りから離します。

雷が遠ざかるまで待機

雷の音(雷鳴)と光(稲妻)の間隔が30秒以上になるまで、安全な場所を動かないようにします。

雷が多発する時期とその特徴

日本では、梅雨の時期や夏の終わりにかけて雷が多く発生します。

特に6月から8月にかけての午後から夕方にかけては雷の発生が多いため、散歩の時間を調整することを検討しましょう。

雷を予知する: 雲の見分け方とアプリの活用

積乱雲(シャワー雲)

雷を伴うことが多い雲で、山のように大きく盛り上がり、頂上部が白く輝いていることが特徴です。また、雲の下部が暗くなっている場合、雨や雷が近いことを示しています。

積乱雲(入道雲タイプ)

積乱雲(入道雲タイプ)

雲の成長

積乱雲が急速に成長している場合、雷や豪雨のリスクが高まります。

雲の色

黒っぽく濃い色の雲は、雨や雷の可能性が高いことを示しています。

雷が来そうな雲を見かけた場合、安全を確保するために散歩の時間をずらしましょう。特に積乱雲が急速に成長している場合や、雲の下部が暗くなっている場合は、すぐに安全な場所に避難することが重要です。

天気のアプリを事前にチェックする

事前の情報収集

散歩に出る前に、天気のアプリやウェブサイトをチェックして、その日の天気や雷の予報を確認しましょう。

リアルタイムの情報

多くの天気アプリには、リアルタイムでの雷の接近情報や警報が表示される機能があります。これを利用することで、突然の雷を避けることができます。

おすすめのアプリ

「Yahoo!天気」「WeatherNews」「AccuWeather」など、多くの天気アプリが利用可能です。リアルタイムで天気を知ることが出来るのは、とても助かりますね。

ユーザーレビューや評価を参考に、自分のニーズに合ったアプリを選ぶと良いでしょう。

雷の際に身につけると危険なアイテム

金属製のアクセサリー

ネックレスやブレスレットなどの金属製のアクセサリーは、雷の電流を引き寄せるリスクがあります。

有線のイヤホン

有線のイヤホンも雷の電流を引き寄せる可能性があります。

金属製のリードやカラー

犬のリードやカラーも、金属製のものは避けるようにしましょう。

雷時に避けるべき場所

開けた場所

グラウンドや平地、山頂、尾根などの開けた場所は、直接人体や動物に落雷するリスクが高まります。特に、周囲よりも高い場所にいると、雷が落ちやすくなります。

樹木の下

雷が樹木に落ちた際、その近くにいると雷が飛び移る危険があります。特に、雨宿りをしている際のリスクが高まります。

水辺

湖や川、海などの水辺は、雷の電流が広がりやすいため、落雷のリスクが高まります。

金属構造物の近く

電柱や塀、鉄塔などの金属構造物の近くは、雷の電流を引き寄せるため、避けるようにしましょう。

雷の電圧とその危険性

雷の電圧は非常に高く、その強さは一般的に数百万ボルトから数十億ボルトにも及ぶと言われています。

具体的な数値は、雷の種類や発生する環境によって異なるため、正確な値を示すのは難しいですが、通常、数十億ボルトの電圧を持つこともあるとされています。

犬と散歩をしていて、雷に打たれたら、人の方が犬よりも雷の電流の影響を強く受ける可能性が高いです。(絶対とは言い切れません。)

一般的に、大きな生物の方が雷の電流を多く受け取る可能性が高いのです。

雷に直接打たれると、その高電圧により即座に死亡するリスクがあります。また、心臓や神経系に深刻なダメージを受ける可能性もあります。

まとめ

夏の時期は、雷が鳴りやすいです。

雷は突然の現象であり、私たちや愛犬にとって驚きや恐怖の原因となることが多いです。しかし、適切な知識と対策を持っていれば、そのリスクを大きく減少させることができます。

  • 雷が鳴った際の即時対応は、安全な場所への避難が最優先です。
  • 開けた場所やアウトドアでの雷対策も、事前の知識が非常に重要です。
  • 気象情報のチェックや、雷の特徴を知ることで、予期せぬ雷から身を守ることができます。

最後に、愛犬との散歩やアウトドア活動は楽しいものです。その楽しさを最大限に味わうためにも、安全対策をしっかりと行い、予期せぬ事態に備えることが大切です。この記事が、皆様の安全な日常生活の一助となれば幸いです。